「イスラム国」によりに日本人人質が2人殺害されたことにより、日本人がとる反応として大きく別れて2つある。
日本人人質の「日本人」に重きをおくタイプと、日本人であろうがなかろうがそれは「人道」的に許されない、というタイプの2種類だ。
ともに「正義」であることに変わりないのが、その「正義」の様相が大きく異なる。
「日本人」に重きを置くタイプは、得てして空爆を支持するタイプではないのか?
中には「日本人」に重きを置くタイプで、空爆を支持しないタイプもいる。では、空爆を支持するタイプは空爆によって失われる人命は「どうでもいいのか」。私は、勤務先でとある人間がヨルダンがイスラム国を空爆して「ボコボコ」にした、とまるで嬉しそうに語るのが聞こえてきて、「ボコボコ」にされるのもイスラム国によって殺された日本人と同じ人間のはずだが?と内心、考えていた。さらに空爆は「イスラム国」とはいっても「イスラム国」の指導者に空爆をするわけではなく、むしろ、「イスラム国」に支配されてしまった地域住民を空爆してしまう。殺されているのは「支配されている地域住民」なのだ。「ボコボコ」にしていいわけがない。
ここから「重要」なことが導き出される。人間の命は「日本人」だけではない、という当たり前の幼稚園生でもわかる厳然たる事実である。
もし、日本人人質が殺害されたことに憤る人間は、アメリカの空爆にも憤らなければならない。
さらにいえばイスラム国が成立されてしまった原因はアメリカによるイラクへの大量破壊兵器があるのではないか、という「嫌疑」によって一方的にアメリカが起こした戦争のその後始末の不手際からきている。
イスラム国はアメリカが引き起こしたイラク戦争のその後の政情不安を背景に「地域住民」の支持をうけて成長してきた「過激派組織」なのだ。「過激派組織」は政府が政府反乱者に対して使う「言葉」だ。「テロリスト」もそうだ。
イスラム国が日本人もそうだし、アメリカ人、英国人を殺害するのは、アメリカがイスラム国に空爆したことによる「鏡」なのだ。ともに同じ「殺人」をしており、イスラム国はナイフで、アメリカは空爆だ。この非対称的な暴力の違いはなんなのだ?
また、私は問いかけたい。あなたは日本人人質が殺害されたのは、それが「日本人」だから憤ったからなのか。いや、人間の命が失われたから憤ったからなのか。
後者であれば、当然、パイロットが殺されたことを知ってからヨルダンが空爆したことを肯定できるわけがない。空爆を肯定できる人間は、前者の価値観を支える「日本人が殺された」という「国」に対してのこだわりであって、それは「私的感情」だけでしかなく「エゴイズム」であり、「国」に結びついた時点で「ナショナリズム」という危険な価値観だ。
テロに屈しない、だとか、テロに償いをもたらせる、だのを散々犬の遠吠えのようにわめく安倍首相は人質解放を決して「努力」していたわけではなく、むしろ、菅官房長官が明かしたように交渉をしなかったのだ。「日本人」人質を見殺しにした首相により扇動された「ナショナリズム」感情などは、噴飯物である。最後に重要な事実を述べておく。「イスラム国と戦う国に2億ドル援助」と人質脅迫の口実をイスラム国に提供したのは誰なのか?「わが国」の首相・「安倍晋三」ではないか?
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日本人人質の「日本人」に重きをおくタイプと、日本人であろうがなかろうがそれは「人道」的に許されない、というタイプの2種類だ。
ともに「正義」であることに変わりないのが、その「正義」の様相が大きく異なる。
「日本人」に重きを置くタイプは、得てして空爆を支持するタイプではないのか?
中には「日本人」に重きを置くタイプで、空爆を支持しないタイプもいる。では、空爆を支持するタイプは空爆によって失われる人命は「どうでもいいのか」。私は、勤務先でとある人間がヨルダンがイスラム国を空爆して「ボコボコ」にした、とまるで嬉しそうに語るのが聞こえてきて、「ボコボコ」にされるのもイスラム国によって殺された日本人と同じ人間のはずだが?と内心、考えていた。さらに空爆は「イスラム国」とはいっても「イスラム国」の指導者に空爆をするわけではなく、むしろ、「イスラム国」に支配されてしまった地域住民を空爆してしまう。殺されているのは「支配されている地域住民」なのだ。「ボコボコ」にしていいわけがない。
ここから「重要」なことが導き出される。人間の命は「日本人」だけではない、という当たり前の幼稚園生でもわかる厳然たる事実である。
もし、日本人人質が殺害されたことに憤る人間は、アメリカの空爆にも憤らなければならない。
さらにいえばイスラム国が成立されてしまった原因はアメリカによるイラクへの大量破壊兵器があるのではないか、という「嫌疑」によって一方的にアメリカが起こした戦争のその後始末の不手際からきている。
イスラム国はアメリカが引き起こしたイラク戦争のその後の政情不安を背景に「地域住民」の支持をうけて成長してきた「過激派組織」なのだ。「過激派組織」は政府が政府反乱者に対して使う「言葉」だ。「テロリスト」もそうだ。
イスラム国が日本人もそうだし、アメリカ人、英国人を殺害するのは、アメリカがイスラム国に空爆したことによる「鏡」なのだ。ともに同じ「殺人」をしており、イスラム国はナイフで、アメリカは空爆だ。この非対称的な暴力の違いはなんなのだ?
また、私は問いかけたい。あなたは日本人人質が殺害されたのは、それが「日本人」だから憤ったからなのか。いや、人間の命が失われたから憤ったからなのか。
後者であれば、当然、パイロットが殺されたことを知ってからヨルダンが空爆したことを肯定できるわけがない。空爆を肯定できる人間は、前者の価値観を支える「日本人が殺された」という「国」に対してのこだわりであって、それは「私的感情」だけでしかなく「エゴイズム」であり、「国」に結びついた時点で「ナショナリズム」という危険な価値観だ。
テロに屈しない、だとか、テロに償いをもたらせる、だのを散々犬の遠吠えのようにわめく安倍首相は人質解放を決して「努力」していたわけではなく、むしろ、菅官房長官が明かしたように交渉をしなかったのだ。「日本人」人質を見殺しにした首相により扇動された「ナショナリズム」感情などは、噴飯物である。最後に重要な事実を述べておく。「イスラム国と戦う国に2億ドル援助」と人質脅迫の口実をイスラム国に提供したのは誰なのか?「わが国」の首相・「安倍晋三」ではないか?
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